2022.06.04終活
家系図というと、難しい書き方があって専門家に頼らないと書けないと思ってしまいがちです。
でも、実は家系図のルールはとても簡単で誰もが簡単に書けるものだとしたらどうでしょうか。
今回は家系図の書き方を詳細に解説し、はじめて書く人でも簡単に家系図が書けるように徹底解説します。
家系図の書き方の基本ルールをまとめてお伝えすると次のとおりです。
それぞれを解説します。
家系図の書き方の一つ目は、様式を決めることです。
様式には縦系図と横系図があります。
しかし、基本は縦系図で書き、親子関係や親戚関係を横につなげていくのが基本となります。
とはいえ、どちらを選んだほうが書きやすいのかは家系で異なるため、簡単に縦系図と横系図の違いを説明します。
縦系図と横系図をわかりやすくするために、2つを組み合わせた画像を見てみましょう。
引用元:家系譜.com
縦系図と横系図の違いを簡単にまとめると次のような違いがあります。
どちらかというと、一般的に普及しているのは縦系図です。
また一般的に普及しているということは、家族外の方が見たときに見やすいのは縦系図なので、見やすくわかりやすい家系図を作成するときには縦系図を使いましょう。
続いて家系図の作り方の二つ目のルールは、同じ世代は同じ高さに揃えることです。
先ほどの該当箇所を見てみると次のようになります。
このように「武蔵さん」と「良子さん」は夫婦かつ同世代、そしてこの両人と繁和さんも同世代です。また、実線のつながりを確認するとわかりますが、「武蔵さん」と「繁和さん」は兄弟であることもわかります。
このように縦系図で同じ世代を並べると親子関係や婚姻関係がすっきりと整理されます。
さきほどの画像で「武蔵さん」と「良子さん」が夫婦関係である理由は、二重線で結ばれているからです。
このように婚姻関係を示す場合には二重線を引いて示すことがルールになっています。
再婚になっている場合には、次の画像のように婚姻関係を整理します。
再婚の場合、前妻は控えめに書いて実線を一本だけにします。
また珍しいケースではありますが、再々婚の場合には現在の妻と夫の位置を一番近くし、結婚した年代が古い順番に右から書いていきましょう。
このときにも現在の妻を一番大きくして、前妻、前々妻は控えめに書きます。
親子関係は夫と妻の二重線から一本の実線を下に落とします。
具体的には次の画像のように表記しましょう。
このようにして、誰から生まれた子なのかを明確に示します。
ご家庭によっては養子縁組をしているところもあるでしょう。
養子縁組の場合は、次のように表記します。
このように養子縁組を行った夫妻の婚姻関係を示す二重線から、さらに二重線を降ろすと養子となります。
また兄弟姉妹は右から年長者として表記していきます。
こちらの画像で、「武蔵さん」を男性とすると長男、「繁和さん」を男性とすると次男となります。
兄弟姉妹であることの確認は名前の上から出ている実線を確認すれば簡単にわかります。
ここまで家系図の基本的な書き方のルールを解説してきましたが、単純明快でわかりやすい書き方にはいくつかのコツがあります。
それぞれ解説していきます。
第一に家系図を書くと決めた本人を中心として、直系から書くことを意識してください。
直系とは、あなた自身を「子」とすると、お父様・お母様の「父母」やそのまたお父様・お母様である「祖父母」、またあなたが結婚してお子さんがいるなら「父子・母子」などをさします。
これらの直系を書いた後に、父母の兄弟、祖父母の兄弟という傍系をまとめて編纂していくとよいでしょう。
通常昔から残っている家系図というと、直筆で紙に書かれている場合が多いのですが、現代においては綺麗に編纂するためにエクセルやパワーポイントを使ってください。
というのも、エクセルはマス目が等分されていますし、パワーポイントは間隔を等分にしたり実線の長さを同じにしたりするサポート機能が充実しているからです。
そのため、紙に直筆で書くよりもずっと正確に家系図を作りあげてくれます。
とはいえ、中には紙に直筆で書きたいというご家庭もあるでしょう。
その場合には、いきなり紙に筆やペンを使って書きあげるのではなく、鉛筆で薄くわかりやすいサポート線を書いておくことをおすすめします。
というのも、一つの家庭といえど、父子関係をまとめていくとかなり長大な家系図になりますし、最後の一筆が間違ってしまったらやり直しする他ないからです。
ですから紙に直筆で家系図を書くなら、必ず下書きを行ってください。
(家系図アプリの紹介はこちらより)
家系図を書くとなると、基本的なルールは知っていても細かいルールまで詳細に知っている方は少なくなります。
そこで、当サイトによく寄せられる家系図の書き方についてのよくある質問をまとめました。
家系図に名前しか書いてはダメというルール自体がありません。
家系図は基本的なルール以外はすべて自由であり、ご家庭によってさまざまな工夫がなされています。
たとえば、没年や生年を書いたり、性別や結婚した年を書いたりなどがあります。
ですから見やすいと判断できるレベルで追加する情報があれば、ルールを定めて書き込んでいきましょう。
先ほど家系図は基本的にルールが自由とお伝えしましたが、相続関係説明図は厳格なルールが定められています。
というのも、相続関係説明図により遺産関係の整理がなされるからです。
法務局や銀行、裁判所、司法書士や弁護士などの相続に関係する各機関に自由に書かれた図が持ち込まれれば、不利益を被る方も出てくるでしょう。
ですから、相続関係説明図は家系図と違い厳格なルールが決められた上で運用されています。
各記号の意味を簡単にまとめると次のとおりです。
このように家系図は線で親子関係や婚姻関係を表すため、さまざまなものがあります。
亡くなっている親族も基本は家系図に乗せ、通常どおりのルールで記載します。
しかし、婚姻関係を結んだ関係のように法律上、氏族に数えられる方の取り扱いは、特別な裁定を行うこともあるでしょう。
たとえば、夫と前妻が死別して、現在の妻と結婚している場合には記載したり、そもそも法律の関係上の氏族は記載しなかったりということも考えられます。
繰り返しになりますが、家系図の書き方は、線の扱い方以外は自由なので、あなたにあった家系図作成を行ってください。
戸籍謄本の取り寄せ方法は一つではありません。次の記事では取り寄せ方法を3つ紹介していますので、ご自身のしやすい方法で行ってみてください。
ここまで家系図に関するさまざまなルールや、書き方をお伝えしてきましたが家系図を作る目的を確認すると次のとおりです。
もちろん他の目的もありますが、多くの場合この3つになるでしょう。
また家系図は相続関係説明図と違い、あくまで観賞用として利用するものです。
故人や先祖、あなたのことをまとめ後世に伝えていくものでもあるでしょう。
とはいえ、家系図とあわせるともっと一族の物語・ストーリーを伝えられるものがあります。
それは、自分史です。
家系図は名前やちょっとした年号しかわかりませんが、自分史であれば写真付きであなたや周りの家族がどう生きたのかを克明に残せます。
もちろん家系図だけでも、記憶で物語を伝えられますが、時が経てば色あせていくものです。
ですから、家系図+自分史を作り、家族にずっと残る思い出を残してみましょう。
自分史の詳しい内容についてはこちらおご覧ください。
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それはまさにファミリーヒストリーでもあります。
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